善水寺

善水寺の縁起は、奈良時代中期、和銅年間(708~714年)、国家鎮護の道場として建立されたのがはじまり。創建時は「和銅寺」と称していたという。現在の寺名に改められたのは平安時代の初めのこと。最澄上人が不思議な力に導かれて「百伝の池」という池を発見した。池の中から、金の薬師仏が見つかったとされている。「百伝の池」には偉大な霊験があるとされ、桓武天皇が病気になられた際、最澄上人が法力によって病気平癒の祈祷を行った霊水を献上したところ、たちどころに回復した。この縁によって「岩根山善水寺」の寺号を賜わったといわれている。病気平癒を成し遂げた霊水は「医王善逝の御香水(いおうぜんぜいのおこうずい)」と呼ばれている。医王とは薬師、善逝とは如来の意味がある。また「善水」とは百伝池の水を元水として、本尊薬師如来の宝前にて医王善逝の秘法にて祈願した水のことを指している。現在は百伝池の東側に井戸水「善水元水」があり、上質な水を求め、たくさんの人が訪れているという。