所 信

公益社団法人 水口青年会議所

理事長 松尾 幸治

 

創立から55年目を迎える(公社)水口青年会議所は、先人達の英知と勇気、情熱と友情、そして挑戦の連続によって如何なる課題も乗り越え、このまちの発展に寄与してこられた。

昨今のパンデミックにより先が見えぬ不安が社会を蔓延し、経済面でも、生活面でも多くの困難を迎えている。そして、生活様式は以前より大きく異なり、人との関係性・コミュニティも分断・希薄化が進んでいくのではないだろうか。また、このまちに根付いていた様々なまちづくり活動も開催できない現状である。しかし、この局面にこそ(公社)水口青年会議所の存在意義があり、この組織の更なる価値を見出す機会だと私は考える。

 

『甘えを無くすことが行動へ、行動が未来へ』

自らが成長を望むのであれば成長の機会を待つのではなく、機会を創り出す行動を起こさなければならない。機会を創り出す行動へ移すためには自らの「甘え」を無くすことが必要だと私は考える。私は企業経営とは無縁の中で育ち、独りで起業し、試行錯誤を重ねる中で、一つの物事を動かすには自らが泥臭く行動していかなければ前に進むことはできないことを知り、そのプライドと学びをこれまでの青年会議所活動でも実行してきた。この組織には多くの成長の機会があるが、甘えて背けば行動できず成長は叶わない。苦しい局面でも背伸びをして、行動を起こすための甘えを無くそう。そのアクションが自らの殻を破り、自らの可能性を拡げ、このまちへの好スパイラルを生み出すことに繋がると私は信じる。

先人から託されたこのまちに対する想いは揺らぐことなく、我々の失敗を恐れぬ青年らしさと、地域経済の活性を体現する経済人らしさで、挑戦という行動に移していくことがメンバーの使命であると考える。その気概を最大限に発揮し、どんな状況であろうと現状に満足せず、自らを成長させることで、社業やまちにも好スパイラルが波及すると確信する。

 

地域に影響力を与える組織で有れ】

私たちが行う運動は自己を満足させるものではなく、甲賀市・湖南市の明るい豊かな社会の構築のためでなければならない。そのためには、脈々と受け継がれる会議体としてのアイデンティティを大事にしつつも、時代に合った運営を行わないと変化し続けるまちに対して意義あるものを与えることのできない時代遅れの組織になってしまう。まちのために奉仕できる精神、仲間のために汗を流せる友情、自らの殻を破り飛躍するための修練。これこそがこの組織の理念であると私は考える。まずは自身の甘えを消すことで行動に移し、誰もが積極的に機会を創り、メンバー全員で1つの方向性を共通認識とし、自らを成長させる環境を構築することで、困難も乗り越えることのできる存在意義の確立された組織に繋がると確信する。

 

【主体性とリーダーシップを揃えた

JAYCEEで有れ】

青年会議所は「修練」を積み重ね、成長していく団体である。物事から逃げたり、避けたり、背いたりしていては、成長は叶わない。しかし、不器用でも、泥臭くても、失敗しても、立ち向かえば必ず成長が約束されると考える。だからこそ、甘えを消して行動へ移すことが成長の根幹である。そして、「他人任せではなく、自分が行動する」という主体性を醸成し、行動へ移すことでリーダーシップを発揮し、このまちの市民へその背中を届けようではないか。私たちメンバーも、主体性を培った市民も同じゴールを見据え、成長することでまちへの還元は何倍にもなり波及できる。そして、まちに変革の一歩が生れると確信する。

 

【危機を感じろ、仲間を信じろ、

それを成果へと導け】

(公社)水口青年会議所のバトンは引き継ぎ、引き継がれ、歴史を重ねてきた。時代背景からも会員減少に歯止めがかからないが、このまちにその歴史が無いと仮定すると、その不利益は計り知れない大きさだと考える。まずは、メンバー自身がこの組織や、運動に対して絶対的な誇りを持つことが大事であり、誇りがない者に拡大は成せない。また、甘えを消し、行動しても「ひとりでは大きな成果を生み出せない」と考える。それぞれの長所を融合し、同志と協力し合えば成果は比例して大きくなるだろう。また、新たな繋がりを多方面に作り出すことで今後の拡大活動の好スパイラルを生み出すと考える。さらに、同じゴールを見据えた同志が互いを認め合い敬意を持つことで、解けぬ友情を醸成し、また、卒業生の軌跡を全メンバーが背負うことで強固な絆を深める組織になると確信する。

 

【スパイラルを起こせる組織への始まり】

この55周年は(公社)水口青年会議所のこれまでの歴史や存在の意義、これからの方向性を市民や各種団体へ認知して頂くための絶好の機会であると考える。また、ビジョンに沿った新たな挑戦をしていくための一歩でもある。各々のメンバーが長所を集結させ、先人達の想いを背負って挑戦し、組織として一層の団結をし、我々のできる最大限の節目を作り出し、この組織とまちの更なる発展を創造する起点になるだろう。そして、新たなコミュニティを巻き込みながら運動を展開することで、このまちの発展は多角的に拡がり、より大きなスパイラルが起こると確信する。

 

【 結 び 】

私は創業者として青年会議所に入会した。価値観が違い、生きてきた環境も全く異なるメンバーの中で私はどのように溶け込めばいいのか不安しかなかったが、社業で学んだ全てを注ぎ、活動を共にするメンバーから刺激を受け、その刺激を新たな活力に変え、時には無理をしてでも今まで走ってきた。私はこの組織を社業に置き換え、「人間長所もあれば短所もある。長所を伸ばして苦手な分野は仲間と共に補い支え合う。その関係性が双方に出来ることで信頼関係が生まれる。」と考える。ここには長所が突出したメンバーが集い、仲間と真剣に議論を交わし合っているからこそ数々の困難な壁を乗り越えてきたのだから。

 

 

55周年好機に己の甘えを絶ち、全メンバーの長所を集め、青年会議所活動を謳歌しよう。